2008年10月11日

株、売り時のサインはあったんですね

「ビジネスマンのための「数字力」要請講座」(小宮一慶/ディスカヴァー携書020)の影響を受けて、「景気指標」のコーナー目当てに、毎週月曜日の日経新聞朝刊をコンビニで買っています。本当は毎日朝夕配達してもらったほうがいいんでしょうが、月額1万円のお小遣いでそれをやってしまうと本が全く買えなくなってしまいますので、必要な月曜日朝刊だけ。
2ヶ月くらい前から買い始めたのですが、今思うと、最近の株価の暴落の指標はそこに充分に載っていました。何が載っていたかというと
・貴金属は価格が下がっていない
・石油は若干下がり始めているが、まだ充分に下がっているわけではない
・鉄に関するものは価格が上がっている
・鉄以外の卑金属は値段が下がっている
今思うと、株を全部売り払うのに充分な情報ですが、一昨日までは「中国の経済構造が卑金属→鉄にシフトしているんだろうか?」などと考えてしまっておりました。
で、ふと気づいたのです。
鉄は、今、最大手2社の鉄鉱石メーカーが合併して独占価格に近い寡占価格になっている。最近、日本の公正取引委員会とヨーロッパでは独占禁止法違反で調査をしている。ちなみに、独占禁止法違反の調査についての情報はどの新聞で知ったのかは忘れましたが、少なくとも合併の情報については朝日新聞には載っていました。別に日経でなくても。そして、そのせいで新日鉄が買う鉄鉱石が前年比90%アップを提示されている件も別の日に載っていました。
この1点を知ってさえいれば、鉄関連の諸価格が上がっているのは別に景気に関連したものではない、と言うことが分かります。だから、景気判断をする場合には除外して考えて良いでしょう(まぁ、経済に影響を与えるだけの取引があるにも関わらず実態よりも高い価格で取引されるせいで景気悪化の材料にはなりますが、それはひとまず置いておいて)。あと、石油も投機対象になっている状況なので、景気判断から置いておきましょう(鉄以上に景気悪化の材料になっているわけですが、値段が下がってきているから僕のような素人には判断が難しいです)。
そうなると、価格が加工品の需要に左右されやすく景気の実態を現しやすい卑金属は価格がかなり下がっている計算になる。
貴金属の価格が下がらないのは、卑金属の価格が下がってきてダブついているお金やら石油の値段が下がってきてダブついているお金やらが行き場を失ってとりあえず向かっているのではないだろうか?
結果、「景気の実態は冷え込んできているなぁ」って読めるわけです。

でも、僕は「中国が経済力が付いて構造変換があったのではないか?」などと辻褄を合わせに考え出してしまいました。全く間違いだったわけですよ。
いや〜、株に手を出していなくて、本当に良かったです。日経をかい出したのはリーマン破綻の前だったけど、そこまで読めなかった。

こうやって考えていくと「チャートだけを見て株取引をする」ってのはありえないですね。世界の状況が変わっていない場合でないと成立しないと思います。


ちなみに、個人で手を出した場合、キッチリと判断出来るなら、株を全部売り切って状況が良くなるのを待つ、ってのが出来るから、必ず利益を生み続けないといけないプロの方よりも有利ですね。投資信託なんかだと、「株を全部売り払って違う投機対象に変える」ってことは出来ないし、場合によっては「○○関連株」なんてところまで縛っていたりしますよね。そう考えると、プロの方って本当に大変だなぁ、って思います。
posted by ベドウィン・ピエロ at 19:40| Comment(4) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ここ数日の株価の暴落は実体経済の動きとは直接に関係ないと思われます。大半が換金売りだって話だし。
景気後退はここ数週間で現れたものではないし、いくら株式市場が敏感とはいえ他に理由が無ければ、企業の業績を無視した全面的な暴落にはならないでしょう。



長期的な株式投資から資金を引きあげる(ことが可能)なら、原油が値上がりを始めた昨年の秋頃が目安だったと思います。

サブプライムによる金融の混乱から、資金が行く先を失って先物市場に流入したわけで(バブル化)。その時点で実体経済(の成長)とは無関係の物価高が予想できます。

これは実質的なスタグフレーションの状態で、景気の後退はそのときから可能性として始まっていたものと考えるべきでしょう。実際、2007年の夏頃をピークに日本の株価は下落しています。

先物価格が下がり始めたのは最近のことで、それは実体経済の減速(の見込み)が先物市場にも影響してきた結果です。

間違いなく景気が悪化していることの証拠ですが、そこに行き着くまでに予見的に長期投資を控えるのが、個人投資家には上策だったと思います。

……まあ、今になれば何とでもいえますが。
Posted by QED at 2008年10月11日 23:58
>QEDさん
コメント、ありがとうございます。
ちょっと思いが伝わらない部分があったのかもしれないのですが、反省した部分ってのが卑金属のうち鉄だけが値段が上がって残りが軒並み値段が下がっているのを見て「中国が経済発展で構造が変わってきているのではないか?」と考えてしまったことなのです。辻褄を合わせにきているうちは、株に手を出しちゃいかんな、と。今回、日経を買い出した直後に「これはヤバイ」って売れたとは全く思えないものですから。

確かに、おっしゃるとおり、ここ数日に限れば市場がパニックになっているだけで実体経済とは直接関係ないと思います。ただ、昨年来の各国の経済政策が上手く行っていなくて確実に実体経済が冷え込んでいることを読み取れたはずだったんだなぁ、と。鉄の値段が上がっている部分で自分の中で正確に把握し切れなかった部分があったのです。実体経済が、卑金属の価格がここ2年前の半分くらいになるほどに冷え込んでしまっているとしたら、これは大変なことになるはずだと予想できなくてはいけなかったんじゃないかな、と思うのですが、いかがでしょうか?
Posted by ベドウィン・ピエロ at 2008年10月12日 08:30
そうですね、卑金属もそこまで下がっているのは経済の減速によるものでしょう。紙面の数字にもきちんとあらわれるんですねえ。

ところでうちも時々日経買ってますよー。今は新聞自体を取ってなくて、ネットニュースで済ませてます。でも新聞紙面には速報以上の情報があるので、出かけたついでにコンビニとかキオスクとかで買うようにしてます。週に1〜2度くらいかな。
Posted by QED at 2008年10月13日 21:36
>QEDさん
すっかりお返事が遅くなってしまって申し訳ありません。
QEDさんも日経を読まれていらっしゃるんですね。やっぱり日経いいですよね。毎日読める身分になりたい…。今の安月給では無理だなぁ。
ちなみに僕は今日は買いそびれてしまいました。まだコンビニに行けば売っているはずなのですが、玄関を閉めるときに音を出してしまうと、やっと寝付いた下の娘が起きてしまうし…(泣)。
Posted by ベドウィン・ピエロ at 2008年11月03日 22:20
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